新卒で入った大手企業をすぐに退職した後起業に向けて上京したらなぜか寺で修行した話

人生観

ゴールデンウィークも終わって、また仕事の日々が始まりましたね。

 
新卒入社の若手の方たちは仕事に慣れてきたころでしょうか。
 
僕の時も新卒で入って5月半ばくらいまでは仕事をするのが新鮮で楽しかった記憶があります。
 
そんな今では連休明けで、連休前にどんなタスクに取り組んでいたかすっかり忘れておりました(笑)
備忘のためにメモ書きしておいてよかったです。
 
今回は、また自分の話なんですけど新卒で入った会社を半年ちょっとでやめたあと、会社勤めは辞めて
「フリーで生きよう」「起業しよう」なんて考えをもっていて、行動に移したことがあります。
 
結論を申し上げますと、その時はうまくいかなかったのですが人生の中でもなかなか貴重な体験をしたので書き記していきたいと思います。

退職後、きっかけを得るため手始めに東京の起業家の友人にアポをとった

 
当時、会社を辞めたあとの解放感は最高でした。
僕は普段ほとんどストレスを感じないのですが、職場に向かう途中や、業務中に背筋がピリピリと痛みが走ったりしていたので、今思えば身体は正直でした。
 
イヤイヤ仕事を続けていなくてよかったです。(そもそも企業選びをもっとしっかりしろっていう話ですが。)
 
はじめは、起業しようと思いついたもののどうすればわかりませんでした。
会社勤めをしていましたが貯金もほとんど無い状態だったので資金がなく、「どうやって金を稼げばいいのか・・・」
 
自分なりに調べてアフィリエイトや転売、株などいろいろかじりはしましたが、成果はでず、大きな一歩は踏み出せませんでした。
 
そんな中ふと、中学生時代それなりに仲が良かった同級生が東京でビジネスをしていることを思い出しました。
 
さっそくアポを取りひと月の間に3回ほど電話をして色々と相談に乗ってもらいました。
 
そしてついに僕は東京にいる彼のもとに出向き、「A君の元で働かせてほしい(勉強させてほしい)」と伝えるとOKをもらいました。
 

了承を得たと思いきや、彼のもとで勉強するにあたって条件をいくつか課されました。

 
彼は、僕をそばにおいて起業に向けた勉強をさせるにあたっていくつか条件を課して
きました。
生半可な気持ちで起業しようとしても絶対にうまくいかないということで課されたのがこちらです。
  1. 新しい環境(東京)に身を置いて自分を成長させること。
  2. 今までの甘い自分を捨てること(過去を捨てること)
  3. 山奥の寺で修業すること。
  4. 彼にビジネスのいろはを叩き込んだ恩師と面談をして承諾してもらうこと。
1つ目の条件は当然クリアです。彼に仕事を教わるつもりだったのでカバン一つで東京へいきました。
寝床が無いので彼の家に居候させてもらうということで甘えてしまいましたが…
 
2つ目の条件は正直なところクリアしていませんでした。
今までの自分が甘いというのは理解できました。
しかし、これまでの交友関係や、過去や思い出を捨て去り一新して取り組めという意図で彼は言ったと思うのですが納得できませんでした。
今までの経験もあり、その上で成長する方法がきっとあるだろうと内心思いながら彼の元で勉強していました。
 
3つ目の条件は正直びっくりしましたね笑
最初は面白半分でしたが、現地で実際に経験すると
これがまたしんどいことしんどいこと…笑
 

東京の山奥の寺で滝行やお百度参り、三禮(さんらい)などを経験する

 
修業は真言宗のとあるお寺で行いました。
修業中は携帯電話などの通信機器は使用できず、金庫に預けて行われるくらいガチのものです笑
 
一緒に修業を受けるのは僕と、起業家A君、そして僕に一緒についてきた同志の友人です。
ちなみに僕と同じ日程で修業を受けたのは計7人でした
 
 
寺につき携帯や貴重品を金庫にしまったあと、白装束に着替えて
お堂に通されると、最初にお坊さん独特の自己紹介?を教わり、
各自自己紹介しました。
 
そして、三禮を教わりました。
普禮真言(ふらいしんごん)というお経のようなものを唱えながら、立ったり座ったりを3回繰り返して礼をするアレです。
 
wikipediaに書いていましたが内容はこちら↓
 

オン サラバ タタギャタ ハンナマンナ ノゥ キャロミ

(Oṃ sarva tathāgata pāda vandanaṃ karomi)

「オーム(聖音)。一切の如来の御足を礼拝し奉る。」

 
修業にきたみんなの礼をするタイミングがバラバラだったのできれいに揃うまで何回もさせられて50礼くらいしました。
 
それが終わるとお堂と廊下を雑巾掛けして清掃の時間です。
修行僧の気分になりました。
 
雑巾掛けが終わると続いてお百度参りを体験しました。
 
~お百度参りとは~
百度参りの祈願の内容は、多くは個人的なものであり、その内容が切実なものである場合に、一度の参拝ではなく何度も参拝することでより、心願が成就するようにと願ったものである。 元は、近くの氏神神社や有名な社寺に、百日間毎日参拝するというもので、これを百日詣という。

ようは願掛けです。「一日で100回参拝したらいいことあるやろw」みたいなノリで同じ道を何度も走って往復します。

体力測定のシャトルランに近いですね。

僕がやったのは10mくらいの距離の間にお百度参りようの石柱があってそこを100往復しました笑

体力的にもしんどいし、9月初旬だったのでめちゃくちゃ熱かったですね。

友人や、起業家A君は足のマメが潰れるほどダメージを受けていました…

 
お百度参りが終わると冷たいお茶を飲んで少し休憩。
 
そしてお昼ごはんです。精進料理です。
僕が体験したときはゴーヤチャンプルーのようなものがでてきましたがなかなかおいしかったのが意外でした。
4~5歳くらいの僧侶見習いの小さな子がやかんでお茶を入れて回ってくれていたのが可愛かったです笑
 
食器を片付けたあとは滝行に向けて山へ向かいます。
 
さきほど話に登場した小さな男の子もついてきたので、大丈夫か?と思いつつも出発です。
かなり傾斜のある山を足袋で登るので足が痛かったです。
10分ほど登ると滝が見えてきました。
 

ほんと、この画像みたいなことをしました。
滝に打たれているときは、自分の生まれ故郷、歳、名前などを言いながら打たれるのですが、水の音がうるさすぎて何を言ってるか全く聞こえません。
 
それも終わってひと段落してお寺に戻るともう一度三禮をして、帰り支度をしました。
 
本来は自分が滝行をしている姿の写真をもらえるようなのですがもらい忘れてしまいました…
 
めちゃくちゃ疲れましたが漫画に登場するような修業体験をできたのはかなり貴重な経験になりました。
 

都内のタワーマンションに住む凄腕ビジネスマンに面談してもらった

 
だいぶ飛んでしまいましたが4つ目の条件もクリアしました。
起業家Aくんにビジネスのいろはを叩き込んだビジネスマンは僕の予想していたよりもすごい人でした。
 
恩師は家賃30万超えのマンションに住んでいました。

名前や経営している会社名を検索するとヒットするくらいには有名な人でした。

そんな起業家A君の恩師と面談したのですが、

失敗するからやめたほうがいいと言われました。

起業において、友人とスタートアップの段階から一緒に始めると限りなく100%に近い確率で失敗する。と。

当時僕は、一人で起業するのではなく、修業を一緒に受けた同志(高校の友達)と起業するつもりでした。

成功した前例がほとんど無いのでそれは辞めた方がいいとのことでした。

もちろん僕は反論しました。

「やってみないとわからないじゃないですか」と。

今でこそ、あの人が言ったことがなんとなく理解できますが当時は納得いかなかったですね。

それでも起業家A君の見込んだ男ならということで、勉強してみればいいと無事に承諾してくれました。

これは余談ですが、

面談の中で彼はすごく印象的なことも話してくれました。

僕は彼(恩師)に

「なぜ起業しようと思った?」と問われたとき

僕は

「サラリーマンとして社会の歯車になりたくない」

と答えました。

そうすると彼は

「そんなくだらないこと二度と言わないほうがいいよ。

俺だって会社経営してるし少なからず社会の歯車だけどだめか?

資本主義の社会で生活している以上だれだって歯車さ。

社会に対する影響度合い、つまり歯車の大きさが違うだけだよ。」

僕はこれを聞いて感銘を受け、

起業家A君、そして彼の恩師の元で勉強する決心がつきました。

まとめ

 
今回の話は省略している箇所もありますが一週間くらいの間にかなりの密度でした。
寺で修業した経験がある人と出会ったことが無いので、飲み会などでたまに話のタネにしています笑
 
寺での修行体験には、引きこもりや、学校で謹慎処分になっている人たちも受けていたので、個人では更生するために受けるひとが多いようですが、企業向けの団体研修もあるみたいです。
 
面談を終えて条件をクリアした後次の週から早速働きだすのですが、東京で実際にA君の元で働いていた時のことはそれだけでまた1記事書けるレベルなのでまた別の機会にします。
 
ここまでお読みくださりありがとうございました。
 
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