プログラマーは現状ポテンシャルが最も高い職業です。
この記事では、プログラマーがどれくらいのポテンシャルを秘めた職業なのか、医師や弁護士という職業と比較していこうとおもいます。それでは行ってみましょう。
プログラマーのメリット
まずプログラマーとしてスキルを獲得した場合のメリットを上げていきます。
- 医師や弁護士と違い、プログラマーは学歴不要
- 学習時間は300時間程度 学習を頑張るほど好条件にも。
- 学習にかかるコストは0円から。かかっても15万円程度
- 年収1,000万円以上も見込める
- フリーランスとして脱サラしやすい
- リモートで働ける案件が多い
- 数ある業種の中でも起業しやすい
ケース1 医師の場合
コスト1:医学部へ合格する必要がある
医師国家試験の受験資格は「医学部を卒業」することです。医師になるためには大学受験で最も難易度が高い医学科に合格する必要があります。
医学科は全国各地にありますが依然として人気のため、いずれも倍率は非常に高く、しかもライバルとなる受験生は皆優秀な学生ばかりです。
この医学科の難関を突破するのにまず、5000時間以上の勉強が必要です。
コスト2:6年制の医学部を卒業する必要がある
医学部は例外なく6年制です。膨大な勉強・暗記を日々重ねる必要があります。
基礎医学から始まり、実習まで全てを学び、全カリキュラムを修了させて、6年かかってようやく卒業となります。
しかし、医学科の卒業は医師になるためのスタートラインなのです。
コスト3:医師国家試験に合格する必要がある
医学科を卒業したら、ようやく医師国家試験の受験資格が得られるます。
ここまでの道のりで、最短で6年かかります。
そして、国家試験に合格するため、毎日8時間の勉強を試験直前の8ヶ月続けた場合、およそ1900時間もの勉強量を積み重ねることになります。
コスト4:国家試験合格後は研修医として2年間修行する必要がある
医師国家試験に合格し、医師国家免許を取得したら次は研修医として病院に2年間勤めなければいけません。
医師になるための道のりは大変すぎますね。ここまでで最短8年かかるので相当のモチベーションが必要です。
コスト5:ライフワークバランスが取れない
厚生労働省の調査では、医師の残業時間はおよそ167時間となっており、毎日朝7時から夜10時半まで働いている計算です。
緊急の対応もあったり、当直勤務により、土日祝日も交代で仕事があります。とてもじゃないですが自分の時間を確保するのが難しいですね。
コスト6:学費が非常に高い
ここまでで、医師になるには最低8年間という時間が必要であることがわかりました。
それだけでなく医師になるためには、膨大なお金も必要となります。
例えば私学の医学科の場合、トータルで2000万円〜3000万円ほどの費用が必要となります。
医者を志す人はもともと実家がお金持ちの人が多いわけですね。
コスト7:年収がそこまで高いわけではない
医学部に入学して6年間頑張った後、研修医として2年間頑張り、そこから医師国家試験に合格するために毎日勉強机に向かった結果、どれくらいの年収を稼げるのかといいますと
1000万円(勤務医)〜3000万円(開業医)です。
開業医は年収が高いですが、開業するために多額の借金を抱えていることが常です。
そのため、勤務医にしても、開業医にしても、医師になるために捧げてきた時間に対するリターンとしては低いでしょう。
医師になるために最短でも8年もかかり、2000〜3000万円の費用を要する。また、実際は年収1000万円ちょいか借金持ちの3000万円しかない。
ケース2 弁護士の場合
コスト1:大学の法学部に進学する必要がある
弁護士になるためには、後ほど紹介する予備試験に合格すれば、司法試験の受験資格は得られるため必ずしも法学部に進学する必要はないですが、よほど天才じゃない限り、法学部には一般的に進学する必要があります。
司法試験の合格実績がある大学(東大や京大、早稲田、中央)の法学部は、入学難易度が非常に高いと言えるでしょう。
上記以外の法学部に進学して弁護士を目指す場合、かなり見込みが薄くなってしまいます。
この難関大学の法学部に進学するためには、2000時間(早稲田・中央)〜5000時間(東大・京大・)の勉強をする必要があると思います。
コスト2:法科大学院に進学する必要がある
司法試験の受験資格を得るためには以下の2つの方法があります。
- 法科大学院を卒業する
- 司法試験予備試験に合格する
2番目の予備試験に合格する方法を選ぶとライバルは、東大・京大などの猛者だらけです。しかも合格率が15〜20%ほどの超難関試験です。
ですので一般的には、法科大学院ルートを経由する方が多いでしょう。
法科大学院でせっせと二年間、六法全書を穴が開くまで読みまくって、ようやく司法試験の受験資格を獲得します。
コスト3:司法試験に合格する必要がある
ここが一番の鬼門ですね。
司法試験はマークシート形式と論述式の2つの形式に分かれています。マークシート形式では憲法・民法・刑法の3科目を勉強する必要があります。
一方の論述式では憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の7科目に加えて、倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法の中から1科目を選択して受験します。
しかも試験は4日間も実施されます。
司法試験の合格率は、20%前後です。
受験の資格として、司法試験の受験には一定の条件があり、「法科大学院修了または予備試験合格から5年間で5回」までしか受験できません。
この司法試験に合格するためには、一日10時間以上の勉強を2年間は続ける必要があるでしょう。
医師と同じくこちらもよほどのモチベーションが無ければ弁護士になることは難しいです。
コスト4:学費が高い
高いといっても医学部ほどではありません。
しかし弁護士になるためには大学の法学部と法科大学院に進学する必要があるため、その費用が必要となるので一般的な4年制大学よりも高い学費が必要です。
その金額は大学・法科大学院・司法試験受験料等を含めるとおよそ800〜1000万円ほどでしょう。
コスト5:年収はそれほど多くない
難関大学の法学部に入学して4年間頑張った後、法科大学院で2年間頑張り、そこから司法試験に合格するために毎日勉強に励んだ結果、どれくらいの年収が稼げるのかといいますと
1000万円というのが相場です。
こちらも費用対効果が悪いです。弁護士になりたいという強い思いがないのであれば、目指さないのが良いでしょう。
ケース3 プログラマーの場合
ここからは、医師や弁護士と違い、いかにプログラマーが最小限の努力で、最大限のリターンが得られる職業であるかを説明していきます。
メリット1:学歴は不要 実力主義ゆえに大学は不要。
医師や弁護士と違い、プログラマーという職に就くための資格は存在しません。
スキルの差はあれども、なろうと思えば誰でもなれてしまう職業です。
今の時代では、大学生〜高校生はもちろんのこと、小学生でもプログラミングを学習しており、立派なプログラマーがいたりします。
上を見たら切りがないですが、当然僕よりもスキルの高いプログラマーは圧倒的に多いです。それくらい実力主義の業界です。
言わずもがなですが小学生からすでにハイレベルなプログラミング技術を持っているのであれば、遊び呆けている大学生やそのへんの社会人なんかよりも100倍市場価値が高いですね。
メリット2:学習時間は最低300時間程度あれば十分通用する
プログラマーになるために必要な勉強時間は、300時間程度です。
医師や弁護士と比べると少なく感じるかもしれませんが、あなたは社会人になってから300時間勉強したことがありますか?
僕はありませんでした笑
毎日3時間の勉強をたった3ヶ月間継続するだけで、300時間程度の勉強量を確保できます。
社会人になってから学習する習慣が薄れた人にとってはなかなかきついですね。挫折してしまいそうです。
それほど日本人は、社会人になると勉強しなくなってしまっているのです。
仕事終わりの日課でドットインストールは現在これくらい勉強していました↓

参考までに未経験のころの僕の場合だと
- 本業(プログラマー)で8時間
- 通勤中の電車で1時間
- 帰宅後に1時間
これくらいの勉強量でした。僕プログラマーを本業の仕事にしたから継続できました!
挫折しそうになった人はよく考えてみてほしいです、先程あげた医者や弁護士になりたい人は、毎日10時間以上の勉強を2年間続けていましたよね。それらと比較すれば少しはハードルが下がったのではないでしょうか。
メリット3:学習にかかる費用は0円〜15万円程度
プログラマーになるには、独学でも十分可能です。
医師や弁護士と違って分厚い医学書や六法全書を毎日読み込む必要はありません。
現在は、Progateやドットインストールなどの月額1000円程度で学習することができます。
独学では不安だし挫折してしまいそうだな。というのであれば10万円〜少し高くても20万円ほどで入学できるプログラミングスクールも多数あります。
ただし10万〜20万円をゆうに超える情報商材系や、プログラミング学習+就職先を保証するので50万円程度の費用がかかるようなスクールに通うのはおすすめしません。コストをかけ過ぎです。
メリット4:労働環境が良い
昔は毎日終電まで残業して会社に泊り込みで仕事をするようなこともあったようですが今は労働環境は改善されています。
私の会社はベンチャー系ではないですが週に2〜3日リモートワークをしています。有給申請も前日までに申請すれば通ります。
そして、メリット2で上げた学習時間の確保にも繋がりますが、手っ取り早くスキルを高めたいのであればまずはベンチャー企業を目指したいところです。ベンチャー企業は向上心が高い人が多く、あなたの成長を加速させてくれるでしょう。
この業界は自身のスキルが高くなるにつれて労働条件をこちらから提示することができたりもするので、リモートワークや高単価の案件を見つけやすくなります。
メリット5:プログラマーは職業としてポテンシャルが高い
技術職なので突然職を失って露頭に迷うことはない
あなた、あしたからもう会社にこなくていいよ。
会社で突然こんなこと言われたら焦りますよね。明日から仕事どうしようってなります。
僕はなりません。今日退職して明日別の働き口を見つけるというのは流石に無理ですが、半月もあれば余裕で働き口を見つけられる自身があります。
それくらい手に職をつけているというのは強いです。
また、プログラマーの需要は大変大きくて働き先や案件なんてくさるほどあります。
フリーランスプログラマーとして自由に働ける
プログラマーの場合、正社員としてではなくフリーランスとして働いている方もかなり多いです。
ぼくも勉強会などに参加してみて、フリーランスの人の多さに驚いた経験があります。
フリーランスプログラマーの場合は、正社員とは違って解雇をされやすい反面、かなり高給取りになりやすいメリットがあります。
実務経験2〜3年で年収1000万円以上稼ぐ人も多くいます。
また、リモートワークで働く人も多いため、働く時間や場所を問わず、自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。
メンターとして働くこともできる。
現在プログラミング学習のニーズがすごく高まっています。
そのため、Progateやドットインストールのようなオンラインサービスの他、プログラミングスクールも数多く出てきました。
そしてプログラミングを「1対1」や「1対多」で教えるようなメンター(講師)の仕事の需要も出てきました。プログラミングは最初が一番挫折しやすいので指導者がいるというのは大変心強いというのが要因ですね。
家庭教師のようにマンツーマンで教える人もいれば、オンラインサロンやYou Tubeを活用して大勢の人にまとめて教える人もいます。
業界的に起業しやすい
人を変える要因は、自分自身、環境、時間の3つです。そのうち環境を変えるというのはものすごい効果を生みます。
プログラマーとして働き始めると、特にスタートアップ企業のような場所だと向上心の高い、いわゆる意識高い系の人がたくさんいます。
そんな人たちと過ごす中で自身のレベルも引き上げられていきます。
また、プログラマーは「欲しい」と思ったサービスがあれば、自身で作り出すことができます。そして身の回りにはプログラマーがたくさんいるため、人手が必要であれば手伝ってもらえるかもしれません。それが、結果的に会社になったりします。
まとめ
長くなりましたが、まとめです。
- 医師や弁護士と違い、プログラマーは学歴不要
- 学習時間は300時間程度 学習を頑張るほど好条件にも。
- 学習にかかるコストは0円から。かかっても15万円程度
- 年収1,000万円以上も見込める
- フリーランスとして脱サラしやすい
- リモートで働ける案件が多い
- 数ある業種の中でも起業しやすい